オフグリッドで日常を豊かに暮らすYaiYu(@yusukeyaida)です。
私は、2019年から20年にかけて、クルマで全国を旅して周るバンライフというライフスタイルを1年間、続けてきました。
もちろんその間はクルマの中で寝泊まりする車中泊がメインで、その際には台風から逃げ、地震も体感してきました。
そこで思ったのは、車中泊って地震や台風にめちゃくちゃ強い!だからこそ、しっかりと用意しておけば、もし災害に見舞われても車中泊で切り抜けることができるのではないか!と。
今回は、そんな車中泊のプロである私が、災害時の車中泊で備えておくべき知識と防災グッズをご紹介します。
災害時の車中泊で備えておくべき知識
突然の地震、そして年々、猛威を振るう台風。
私たちの生活は日々、そのような災害にまみえるリスクを背負っています。
そこで、もし災害に遭ってしまった場合、車中泊でどういったことが対応できるのかについて、災害時の対応知識とともにまとめていきます。
災害発生から72時間
まず、災害が起こってから「72時間」という数字をご存知でしょうか?
この72時間は、
- ライフラインの最低限の復旧
- 二次災害のリスク
- 救援活動が本格化するまでの時間
など、さまざまな要因がもっとも重なり合い、しっかりと対策して乗り越えることが必須の時間になります。
ライフラインの復旧
災害が発生すると、水道・電気・ガスなどのライフラインが断絶することがあります。
これらのライフラインは、災害の規模が大きい場合は長期に渡りますが、最初の72時間は災害の規模が小さくとも断絶する可能性が高くなっています。
下記に紹介する災害時の車中泊グッズも72時間分×家族分、クルマに置いておけると安心です。
二次災害のリスク
災害発生後には、二次災害が発生するリスクが高まります。
二次災害とは、災害そのものによる被害とは別に、地滑りや土砂崩れ、火災など、災害によって引き起こされた被害のことです。
また避難所での生活によるストレスや、トイレやお風呂の水回りの問題などで、健康を損なうことも最近では二次災害として注目を集めています。
2024年の能登地震の被災者の方のインタビューも見ましたが、なかなか離れることができないし、どこへ行けばいいのかもわからない、でも避難所にいると健康を害しそうと語っておられました。
なかなか難しいかもしれませんが被災地からクルマで離れて車中泊をすることができれば、
- お風呂には困らない
- トイレは道の駅などで借りる
- 物資は移動先で調達
- 宿泊はクルマ
などにより、たとえば地震などで余震が続く間だけ離れる、仮設住宅が建つまで車中泊、なんてことも可能になってきます。
私は台風が直撃する前に、クルマで被害がない地域まで移動なども行いました。
救援活動が本格化するまでの時間
災害発生直後は、救援活動が本格化するまで時間がかかる場合があり、災害発生から72時間は、自助・共助の精神で、自らの身を守ることが重要です。
この間に上記の他に、「情報収集」もしっかりと行うことが大事になってきます。
ただ、能登半島地震では、インターネットが繋がらない、電気がそもそも足りないなどの状況に陥りました。
これに関しても、車中泊を行う際に用意しておく、
- ポータブル電源(モバイルバッテリーでは足りない)
- ポケットwifi並びに、スターリンク
などがあれば、72時間は凌ぐことができます。
72時間超えると、無料Wifiの解放や電源の供給なども行われ始めるので、それまでの対策は大事です。
車中泊の基本
ではこの72時間を凌ぐために、どのように車中泊を行えばいいのでしょうか?
以下の2点を準備しておくことが大事です。
- プライバシーの保護
- 車内での就寝術
プライバシーの保護
車中泊をする上で、もっとも大事といっても過言でないのが、車内を外から見えなくすることです。
見えなくすることで、
- 車内での着替えが食事のプライバシーが守られる
- 外からの光刺激が遮られる
などが挙げられます。
車内は、周りの物音や光刺激が走行の安全のため、入りやすくなっているので、私はハイエースで車中泊生活を始める際に、一番初めに
- 断熱材
- カーテン
の設置を行いました。
断熱材の設置に関しては、かなり長くなるので詳細記事をご覧ください!
カーテンの取り付けに関しては、皆様が所持されているクルマで設置方法が変わりますので、調べていただく他ないのですが、私の場合は下記の画像のように設置しました。
もしカーテンなど、光を遮っていない状況であればこんなに車内が明るくなり、夜でも街灯などで眩しくて寝れないので、しっかりと対策する必要があります。
車内での就寝術
私が車中泊生活をしている上でもっともこだわったのが就寝です。
まずは車中泊スポットを見つけると行なったのが、
- トイレはどれぐらいの距離にあるのか
- 地面はクルマと水平か
などです。
やはり、トイレは近いと人の行き来も多くなり、物音で起きる可能性があったり、遠いと夜中にトイレや歯磨きに行く際に面倒なので、程よい距離感を見つけることが大事になってきます。
そして、クルマと地面がしっかりと水平になっているのかの確認が大事です。
車中泊を行う際に、ちょっとでも斜めになっているとめちゃくちゃ違和感があり寝にくいので、しっかりと水平に保っている場所にクルマを停車しましょう!
ちなみに、私の車は大きかったので、セミダブルサイズのマットレスをそのままクルマにぶちこんで快適な眠りを実現していました。
おすすめの災害時の車中泊グッズ
一般的に、防災グッズは何を揃えればいいのと調べると
- 水と食料
- ライトや懐中電灯
- 応急処置セット
- 非常用ラジオ
- 携帯電話の充電器
- 防寒具
- 簡易トイレ
がネットでは検索されると思います。
しかし、車中泊となるとちょっと内容が変わってくるので、その変更後の内容と、それにあったおすすめの車中泊グッズをご紹介します。
実際に私が過去に使用したものも含んでおりますので、レビューも踏まえて紹介していきます。
オールシーズン
まずは暑い夏や寒い冬用の専用グッズではなく、オールシーズン必要になるであろう車中泊グッズを紹介。
水と食料
水や食料といえば、防災グッズでもっとも大事なものになってきます。
しかしながら、上記でお伝えしたクルマで安全な場所に移動してからの車中泊であれば、事前に用意しておく必要があるでしょうか?
それは「ノー」です。
クルマで安全な場所まで移動すれば、水や食料はカンタンに手に入れることが可能です。
もちろん被災地から離れることができない、道路が寸断されているなどの状況もあるとは思いますが、もし被災地を離れることが可能であれば、水や食料は、手に入れることは容易なのはわかっていただけると思います。
ライトや懐中電灯
ライトや懐中電灯は、車中泊生活の上でなくてはならない存在です。
まずは車内を照らしてくれる「LEDランタン」は必須で、私の場合、車内の空気を循環させるためにサーキュレータ付きのLEDランタンを愛用していましたが、今はもう販売していない骨董品なので、下記がおすすめになります。
また、夜間のトイレなどに行く場合、スマホでもいいのですが、懐中電灯も持っておくといいと思います。
トイレ以外にも、キャンプなどのアウトドアにも使うことができますし、LEDランタンの代わりに使用してもいいと思います。
おすすめは、「Olight(オーライト)」の懐中電灯。
真っ暗な夜道でもかなり明るく照らすことができ、
部屋の真ん中に置いておくと、部屋全体を明るくしてくれるので、車中泊問わず、防災グッズとして超優秀な逸品です。
上記の写真は、真っ暗な部屋で実験してのこの明るさになりますよ!!
OLIGHTのレビュー記事も併せてご覧ください!
ポータブル電源
私が車中泊生活を行なっている中で、もっとも重宝したのが「ポータブル電源」。
上記でも紹介した防災グッズの
- ライトや懐中電灯
- 非常用ラジオ
- 携帯電話の充電器
のものは、ポータブル電源とスマホがあれば全部、満たすことが可能です。
なぜならば、LEDライトを装備したポータブル電源も多く、小型のものでも10日間ぐらいライトを点灯できる電気の容量を備えています。
もちろん、モバイルバッテリーのようにスマートフォンを充電することも可能。
もしポータブル電源をお探しの方は、防災用のポータブル電源を多数、紹介している記事をご覧ください!
モバイルバッテリーではダメなのか?と聞かれると、ポータブル電源の方が圧倒的におすすめと言います。
それは、お湯を沸かせること、そして下記でも紹介する電気毛布を使うことができることになります。
お湯を沸かせることにより、お湯を入れるだけで調理できる食事を摂ることができます。
水でも食べることができますが、時間がかかる上に美味しくなく、寒い地域や季節の災害の場合は、やはり温かい食べ物があることで落ち着くものです。
お湯を沸かすおすすめの携帯用ケトルは、私も愛用している折りたたみ式。
備蓄用の食事は、「アルファー米」や「モンベル」「サタケ」など様々あるので、美味しそうなものを選ぶといいと思います。
保温袋もあると、
美味しく出来上がるのでおすすめです!
ソーラーパネル
ソーラーパネルがあることで、太陽光から電気を発生させ、一時的に凌げる電力を作り出すことができます。
ソーラーパネルも多数レビュー記事を取り揃えていますので、お探しのかたはご覧ください!
トイレ
トイレに関していえば、クルマで被災地から離れているとすると、道の駅などで借りることができるので安心です。
とはいえ、トイレも備蓄しておくとクルマで移動できない場合や、緊急時に使うことができますので用意はしておきましょう!
お風呂やシャワー
こちらも、クルマで被災地を離れることができるのであれば、スーパー銭湯など、全国どこでも温かいお風呂に入ることが可能です。
緊急の場合には、水を使わずきれいにすることができるグッズを使用するのもおすすめです!
夏の車中泊グッズ
夏の車中泊、それは冬の車中泊をも危険な状態となります。
夜は涼しくて寝れたものの、朝日の光によりクルマの中は驚くほど温度が上昇し、何度か死にかけたことがあります。
そこで、夏の暑い日の車中泊のために、持っておくことをお勧めするグッズをご紹介!
扇風機
まずはなんと言っても、扇風機。
中でもアイリスオーヤマの扇風機は、コンパクトでパワフル!
電力も「20〜25W」ぐらいの消費でいけるので、ポータブル電源とも相性抜群です!
蚊帳
そして日中など、締め切ったクルマでの生活は流石に厳しいので、窓を開けておくといいのですが、その際に「蚊帳」があると虫の侵入を防ぐことができます。
「自分のクルマの車種×蚊帳」で検索していただくと、さまざまな商品が出てくるので、予算に併せて購入しましょう!
私はフロントドアに蚊帳を実際に設置していました!!
冬の車中泊グッズ
私は、車中泊生活で最高マイナス6度の中で車中泊を行ったことがあります。
実際に、毛布を着込んで寝ましたが、寒くて寝れませんでした。
アイドリングや、オイルヒーターなどを使用してもいいと思うのですが、長期にわたる場合、環境にもコスト的にもおすすめはあまりできません。
充電式湯たんぽ
その中で、圧倒的に助けてもらったのが、充電式の湯たんぽです。
水を入れるタイプのものよりも、温度が安定し使いやすく、ポータブル電源とソーラーパネルで充電できるので重宝しました!!
電気毛布
そして、さらに電気毛布があると最高です。
寒い時期は毎日のように電気毛布を使っていたのですが、なかなか電気の消耗も激しく、本当に寒い日だけ使用していたのを覚えています。
「実際に」車中泊をしてみよう!
では、上記で解説した車中泊グッズを手に取り、実際に車中泊をしてみましょう!
私は、車中泊生活を始める前から、どういったものが必要なのか実験するために、あえて家にあるものだけで車中泊に挑みました。
しかし結果、
- 街灯や人の動きでほとんど寝れず
- 夏だったので暑くて寝れず
- 調理もままならない
状態となり、散々だったのを今でも覚えています。
だからしっかりと、まずは光を遮断しようとDIYを始めました。(画像はクルマの窓を遮光)
実際にやってみることで、何が足りない、何かが欲しいなど、めちゃくちゃよく分かりますので、まずが実践してみることが大事になってきますよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
地震による災害は、いつ何時、自分に降りかかるか予測不能です。
そのためにも、事前にしっかりと準備しておくことが大事になってくるでしょう。
最後に、上記ではかなりの商品の紹介をさせていただいたので、下記にまとめておきます。
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