オフグリッドで日常を豊かに暮らすYaiYu(@yusukeyaida)です。
これまでたくさんのポータブル電源をレビューしてきましたが、1,000W以上の容量のポータブル電源は、アウトドアや防災グッズとして1台あれば最高!
そんな中、業界最大手のブランドトップ「Jackery」。
そのJackeryのポータブル電源の中でも、特に人気なのが1000シリーズ。
ただ、「1000」「1000 Pro」「1000 Plus」「1000 New」と4種類もあり、
- 自分にどれが合っているのか?
- 性能はどう違うのか?
分からないという方が「口コミ」でも多くありました。
そこで、大手ポータブル電源ブランドアンバサダーも務めた私が、4種類すべてを実機での比較レビューをし、読者の皆さまにとってどれを購入すべきなのかを解説していきます。
Jackery 1000、1000 Pro、1000 Plus、1000 Newとは?
Jackeryとは?
「Jackery」とは、2012年米国シリコンバレーで誕生したポータブル電源の最先端ブランドです。
Jackeryの語源は「Jacket」と「Battery」を組み合わせたもので、「まるで身に着けるように、バッテリーを簡単に使えるようにしたい」という思いが由来となっています。
読み方は「ジャクリ」になります。
ジャックリーやジャッカリーと読んでしまいそうなのでご注意を。
環境保全を通して社会貢献を行う基本理念のもと、「冒険に、限りないパワーを」をスローガンに掲げ「いつでも、どこでも、誰とでも」自由に安心な充電できる製品を生み出しているそんなJackery。
現在は、定番の「Jackeryシリーズ」が5製品。
性能が大幅に進化した「Jackery Proシリーズ」が4製品。
そして最新シリーズの容量を拡張できる「Jackery Plusシリーズ」。
ソーラーパネル「Jackery SolarSagaシリーズ」が5製品。
さらに、最近はポータブル電源とソーラーパネルがセットになった「Solar Generatorシリーズ」に力を入れています。
Solar Generatorシリーズは、かなりのラインナップがありますので、専用ページにてご確認ください。(リンクはこちら)
業界トップレベルのバリエーションと販売台数を誇り、日本に法人を構えサポート体制も充実しているので、安心して購入することができるブランド。
またシリーズで統一された「オレンジ」と「ブラック」のデザインが、アウトドア先でも目立つので、「あっ、あの人もJackery!」と見つけると嬉しくなります。
そしてかなり素晴らしいのが、業界で初めて「使い終わったポータブル電源のリサイクルサービス」を開始。
Jackeryが選ばれるのは、やはり理由があるんです!
なぜJackery 1000、1000 Pro、1000 Plus、1000 Newを比較するのか?
Jackeryは現在、様々なポータブル電源を販売していますが、なぜこの4製品を比較するのか?
Jackery 1000は、Jackery製品の中でも長年、愛されてきた有名ポータブル電源。
そして、2022年にその後継機となるJackery 1000 Pro。
2023年には、拡張性を持たせたJackery 1000 Plusが販売。
そして集大成とも言えるJackery 1000 Newが2024年に販売され話題を集めています。
後継機の方が性能も上だから比較する必要ないのでは?
と思うかもしれませんが、
- Jackery 1000は、割引率が高く安い
- Jackery 1000 Proは高性能ながら軽量
- Jackery 1000 Plusは拡張性があっていい感じ
- Jackery 1000 Newは新しいので情報が少ない
など、選ぶのが難しい状況。
だからこそ、この4種類を忖度なしで、どれを今、購入すればいいのかをレビューを通してお伝えしていきます!
Jackery 1000、1000 Pro、1000 Plus、1000 Newのメリット・デメリット
Jackery 1000、Pro、Plus、Newを比較レビューする前にそれぞれの「メリット」「デメリット」を挙げておきます。
Jackery 1000のメリット・デメリット
Jackery 1000 Proのメリット・デメリット
Jackery 1000 Plusのメリット・デメリット
Jackery 1000 Newのメリット・デメリット
メリット・デメリットを踏まえて詳しくレビューしていきます!!
Jackery 1000、1000 Pro、1000 Plus、1000 New比較レビュー
ここからJackery 1000、1000 Pro、1000 Plusを初心者の方でもわかりやすく下記の順番で比較解説。
- ビジュアル
- 電池性能
- 付属品
- アプリ
- 出力性能
- 入力性能
- 安全性
- 保証期間
- 価格
ビジュアル
前面は、Jackery 1000が「オレンジ」が強めなのに対し、
Jackery 1000 Pro、1000 Plusは、ほぼ同じビジュアルで、オレンジよりもブラックの部分が多くなったのがよくわかります。
Jackery 1000 Newは、USBやLEDなど位置が移動しています。
両側面は排熱する通気口になっていて、Jackery 1000 New以外は同じデザイン。
一方Jackery 1000 Newは、片方にポートが1つ存在しています。
背面は4製品とも違いがあり、Jackery 1000は超シンプル。
Jackery 1000 Proには、2つのポートが追加され、
Jackery 1000 Plusにもまたポートが隠れています。(後で解説)
Jackery 1000 Newは、側面にポートが装備されたので背面は超シンプル!
おしゃれな底面は、凹凸部分があり、本体の汚れを軽減してくれ、
上面は、変化はなく、他のポータブル電源を重ねて置けて便利な仕様はそのままに。
持ち手に関しても、圧倒的な持ちやすさは引き継いでいます。
ディスプレイは「電池残量」「INPUT」「OUTPUT」が分かりやすく、レトロなJackery 1000とデジタルなPro、Plus、Newは、私は甲乙付け難い!!
ここでJackery 1000とJackery 1000 Proのサイズやウエイトをまとめました。
Jackery 1000 シリーズ | 横(cm) | 縦(cm) | 高(cm) | 重量(kg) |
---|---|---|---|---|
Jackery 1000 | 33.2 | 23.3 | 24.3 | 10.6 |
Jackery 1000 Pro | 36.4 | 25.5 | 26.2 | 11.5 |
Jackery 1000 Plus | 35.6 | 26 | 28.3 | 14.5 |
Jackery 1000 New | 32.7 | 22.4 | 24.7 | 10.8 |
4製品とも、このサイズとウエイトであれば、片手で持つことができます。
Jackery 1000 Plusは、中でも一番「重い」のですが片手で問題なく持てます!
でもやっぱり驚きなのがJackery 1000 Newで、高性能でありながら4機種の中で「もっとも小さく」、
Jackery 1000に並ぶ、圧倒的な「軽量さ」を誇ります。
Jackery 1000 Pro、Plus、NewにはLEDライトが装備されているのがいい感じです🎵
- 「コンパクト」「軽量」で選ぶならJackery 1000 New
- Jackery 1000のみLEDライトが付いてないので注意
ちなみに、Jackery 1000 Newのコンパクトさと軽量さは、業界でトップクラスです!
電池性能
ポータブル電源を選ぶ際にとても大事な要素「電池の性能」。
Jackery 1000、Proは電池の基本性能は同じ。
- 電池素材:リチウムイオン
- パススルー機能:あり
- 波形:純正弦波
- 放電深度:10%と想定
- 保管温度範囲:0°C ~ 40°C
- 動作温度範囲:-10°C ~ 40°C
- 充電温度範囲:0°C ~ 40°C
- 生産地:中国
パススルーとは?(クリックで開きます)
電力を充電しながら、その電力を消費することができる機能のこと。
とても便利な機能なので、パススルー機能があるポータブル電源を選びましょう!
しかしながら、電池に負担がかかるためできる限りパススルーを使用しないでください。
放電深度とは?(クリックで開きます)
ポータブル電源は、電池の寿命を守るために電力のすべてを使用しない設計になっています。
その電池を保護するために残されている電力は容量の「10%前後」になります。
つまり、ポータブル電源の本当の容量は、公式記載の「×0.9前後」が正しい電池容量となります。
「V」「A」「W」「Ah」「Wh」とは?(クリックで開きます)
長くなってしまいますので、別記事にて詳しく解説しました!
電池の容量「1002Wh」も同じになります。
Jackery 1000 Plus、Newは電池が「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)」に変更になりました。
- 電池素材:リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)
- パススルー機能:あり
- 波形:純正弦波
- 放電深度:10%と想定
- 保管温度範囲:-10°C ~ 45°C
- 動作温度範囲:-10°C ~ 45°C
- 充電温度範囲:0°C ~ 45°C
- 生産地:中国
電気容量は、Jackery 1000 Plusが「1264Wh」と1.2倍に容量が増加。
一方、Jackery 1000 Newは軽量になった分、容量は「1070Wh」となっています。
拡張バッテリー
そしてJackery 1000 Plusのみ、オプションの拡張バッテリー「Jackery Battery Pack 1000 Plus」によって、電気容量を大幅に増やすことができます。
合体させるとこんな感じ。
Jackery 1000 Plusの1台で、合計3台までJackery Battery Pack 1000 Plusを接続することができるので、
- Jackery 1000 Plus + Pack 1000 Plus = 2528Wh
- Jackery 1000 Plus + Pack 1000 Plus + Pack 1000 Plus = 3792Wh
- Jackery 1000 Plus + Pack 1000 Plus + Pack 1000 Plus + Pack 1000 Plus = 5056Wh
と、予算や家族構成によって、電料を後でも増やしていくことが可能です。
電池を拡張できるのは1000 Plusのみなので、拡張をご希望の方は一択です!!
予算の都合はあると思いますが、電池容量の選び方として、
- 1人で使用する予定:1000Wh以下のポータブル電源
- 2人で使用する予定:1000~2000Whのポータブル電源
- 3人以上で使用する予定:2000Wh以上のポータブル電源
と、使用人数で大まかに分けることも、選ぶ方法の1つです。
電池寿命(充放電サイクル)
ポータブル電源でよくみなさん気にされるのが「電池寿命」です。
現在販売されているポータブル電源の「主な電池」は2種類あります。
- 三元系リチウムイオンバッテリー:800回(残存80%)
- リン酸鉄リチウムイオン電池:3,500回(残存80%)
これは、それぞれポータブル電源を充電して放電してを800回、3500回繰り返すことで、電池の容量が最大の「80%」まで減少するということです。
そして、現在において「リン酸鉄リチウムイオン電池」を選ぶことをおすすめしています!
なぜリン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶべきなのかをまとめました。
- 安全性と安定性が三元系よりも高い
- 毎日使用しても10年間使えるので防災グッズとして保管しやすい
差が出るのは、「拡張性」と「電池寿命」です。
Jackery 1000 シリーズ | サイクル | 電池の拡張 |
---|---|---|
Jackery 1000 | 500サイクル(残存80%) | 不可 |
Jackery 1000 Pro | 1000サイクル(残存80%) | 不可 |
Jackery 1000 Plus | 4000サイクル(残存70%) | 可能 |
Jackery 1000 New | 4000サイクル(残存70%) | 不可 |
実はこの時点でJackery 1000 Plus、Newが圧倒的な勝利になりました!
付属品
4機種の付属品は、全て違うので注意が必要です!
まず共通の付属品をまとめました。
- AC充電ケーブル(1000のみAC充電アダプター)
- 取扱説明書
- 保証書
Jackery 1000の付属品「AC充電アダプター」から、Pro、Plus、Newでは、AC充電ケーブルに変更になったのは大きく、
シンプルでかっこいい収納ポーチもデザインが変わりました。
Jackery 1000 Newは、収納ポーチが付属していないので注意!!
同じくJackery 1000 Newのみ付属していない「車載用充電シガーアダプター」も注意を!
Jackery 1000 Newを購入された方は、必要であればシガーソケットを購入しましょう!
オプションの「収納バッグM」は、4製品すべてに対応していておすすめです!
アプリ
Jackery 1000 Plus、Newは、Jackeryの公式アプリでスマホと「連携」することができます。
スマホでの「遠隔操作」「待機時間の変更」「充電速度の低速化」などの様々な機能を使うことができるので、必ず連携をオススメします!
いよいよ性能的に、Jackery 1000 PlusとNewが他と差をつけています。
出力性能
次は出力性能をレビューしていきます。
出力性能とは、コンセントを差し込んだり、USBを差し込んだりして電力を使用する際に必要なパワーのことです。
電力を出力させるための方法は以下の4つ。
- LED出力
- ACコンセント出力
- USB出力
- DC出力
ポータブル電源を選ぶ上で、もっとも大事な要素の一つになります!
LED出力
Jackery 1000 Pro、Plus、NewはLEDライトが装備されています。
モードは「ローライト」「ハイライト」と「SOS点灯」の3パターンあり、ローライトで「1W」の消費電力、
ハイライトで「2W」の消費電力なので、「約500時間」ほど点灯させておくことが可能です。
Jackery 1000 Plus、Newは、アプリで遠隔操作できるのもいい感じでした🎵
停電時に大活躍!
ACコンセント出力
AC出力とはポータブル電源に「コンセント」を差し込んだときに電化製品などに流れる電流のことです。
Jackery 1000、1000 Proは、同じ性能。
- 電圧:100V
- 波形:完全正弦波
- 定格出力:1000W
- 最大瞬間出力:2000W
- コンセント口数:3口
唯一の違いは、
- Jackery 1000:50Hz未対応
- Jackery 1000 Pro:50/60Hz切り替え可
Jackery 1000 Plusは、4機種の中で最大のパワーを誇ります。
- 電圧:100V
- 周波数: 50/60Hz
- 波形:完全正弦波
- 定格出力:2000W
- 最大瞬間出力:4000W
- コンセント口数:3口
最新モデルであるJackery 1000 Newは、Plusよりパワーが低いので注意しましょう!
- 電圧:100V
- 周波数: 50/60Hz 切替可能
- 波形:完全正弦波
- 定格出力:1500W
- 最大瞬間出力:3000W
- コンセント口数:3口
電圧・周波数・波形について不明点があればクリックでご確認ください!
電圧について(クリックで開きます)
日本のコンセントは電圧が100Vです。
最近ではポータブル電源の電圧が「100V」のものは多くなってきましたが、まだまだ110Vや120Vのものも存在します。
110Vのものは、電化製品を故障させることは現状少ないですが、120Vのポータブル電源はやや危険があるので避けるようにしましょう!
周波数について(クリックで開きます)
周波数とは、関東の「50Hz」と関西の「60Hz」があります。
関西で販売されている電化製品を関東で使用した場合、周波数が違うので電化製品が故障してしまう可能性があります。
ただ、現在の電化製品は性能が良く、周波数に左右されないようなっているのが現状です。
しかしながら昭和時代の電化製品などを使用する場合は、気をつけたほうがいいかもしれません。
正弦波について(クリックで開きます)
ポータブル電源から出力される電気は、大きく分けて正弦波と修正弦波の2種類があります。
- 正弦波:家庭でコンセントを使ったときと同じ電力が流れる電気のこと
- 修正弦波:家庭用の電気を擬似的に「マネて」つくった電気のこと
正弦波の電力でないと、動かない電化製品が多く存在しますので、ポータブル電源を選ぶ際は、必ず「正弦波」のものを選びましょう!
現状、ほとんどのポータブル電源は「正弦波」になるのでご安心ください。
「定格出力」とは、その数値までのパワーが必要な電化製品を使用できる値のことです。
つまり、
- Jackery 1000:1000Wまで
- Jackery 1000 Pro:1000Wまで
- Jackery 1000 Plus:2000Wまで
- Jackery 1000 New:1500Wまで
となります。
実験するにあたって、例えば停電時に扇風機を動かしたい時は、我が家のであれば最大出力で動かしても「30W」しか消費されないので、3製品すべてで使用可能。
上記画像のように、消費電力がかなり小さい場合は、ディスプレイに表記されない場合があります。
お湯を沸かすのに「570W」必要な、アウトドアや避難所で役にたつ携帯用ケトルも、
3製品すべてで難なく使用可能です。
では、1200Wのパワーが必要なドライヤーはどうでしょうか?
Jackery 1000と1000 Proは、1000Wまでしかパワーが出せないはずですが、実は動かすことが可能です。
Jackery公式では発表はされていませんが、Jackery 1000も1000 Proも、出力「1200W」までの電化製品は使用可能です。
ただ電池に負担がかかるので推奨されていないと考えています。
では圧倒的なパワーを誇るJackery 1000 Plusは、1200Wのケトルは余裕に。
これならと、ダブルケトルで挑むも、2000Wまでパワーが出せるので問題ありませんでした。
では、1200Wのドライヤーと、
1200Wのケトルのダブル使用ならどうでしょうか?(2000Wを超えるので本来は不可)
なんと、オーバーヒートすることなく「2335W」ものパワーを出して使用することができました。
パワーでみても、Jackery 1000 PlusとNewが圧倒的ですね!!
USB出力
近年、ポータブル電源はスマホやダブレット、ノートPC、ドローンなどに充電することが重要視され、「USB出力性能」はポータブル電源を選ぶ上で、かなり重要になってきました。
USB出力も表にまとめましたが、Jackery 1000 Proと1000 Plusの圧勝です。
Jackeryシリーズ | USB-A(口) | USB-A 急速(口) | USB-C(口) | USB-C 急速(口) |
---|---|---|---|---|
Jackery 1000 | 1 | 1 | 2 | 0 |
Jackery 1000 Pro | 0 | 2 | 0 | 2 |
Jackery 1000 Plus | 0 | 2 | 0 | 2 |
Jackery 1000 New | 1 | 1 | 1 |
QCとは(クリックで開きます)
「QC」とは「Quick Charge(クイックチャージ)」の略で、米国の「QUALCOMM社」が開発したスマートフォン・タブレットを高速で充電できる規格です。
現在では「Quick Charge 2.0充電規格」と「Quick Charge 3.0充電規格」が主に使われています。
Quick Charge 世代 | 供給電圧 | 供給電流 | 最大出力 | |
1.0 | 5V | 2A | 10W | |
2.0 | 5V / 9V / 12V /20V | 3A、2A、1.67A | 15W | |
3.0 | 3.6V~20V | 2.6A、4.6A | 18W |
PDとは(クリックで開きます)
「PD」とは「Power Delievry」の略になります。
「QC」では最大で「18W」までの給電でしたが、PDの企画だと「45W」「60W」さらには「100W」までの受給電が可能となるので、スマホやタブレット、ノートPCのような大きな容量のものでも早く充電することができるようになりました。
USBに関しては、Jackery 1000以外は大きな差はないでしょう!
USB性能が欲しいという方は、200Wまで充電可能なJackery 1000 Plusの一択です。
DC出力
次はDC出力を比較していきます。
DC出力はJackery 1000、Pro、Plus、New、すべてが同じ性能でした。
- シガーソケット(12V/10A):1口
最近ではDCケーブルを用いたカメラや電化製品はほとんどなくなりましたのでオマケ装備とお考えください。
とはいえ、シガーソケットにはまだまだ価値があります。
例えばシガーソケットで「ご飯を炊く」ことができる商品があり記事にもしておりますのでご参考ください。
もしUSB-AやUSB-Cのポート数が足りない場合もガジェットを購入することで増やすことが可能です。
「Anker 323 Car Charger」は出力があり安価なので、スマホやパソコンの高速充電におすすめ!
4機種の出力性能から選び機種をまとめましたのでご参考ください!
- LEDライトが欲しい→Jackery 1000以外に付属
- コンセントでドライヤーやケトルを使いたい→Jackery 1000 Plus、New
- 高性能なUSBが欲しい→Jackery 1000 Plus
入力性能
次は入力性能をレビューしていきます。
入力性能とは、Jackery製品を充電する際に、どれぐらいの時間で充電が完了するのかのことを言います。
電力を充電するための方法は以下の3つ。
- ACコンセント
- シガーソケット
- 太陽光パネル
ACコンセント入力
ここでは4機種を家庭のコンセントで充電した場合の比較をしていきます。
Jackery 1000はコンセント充電の際、大きく重く熱くなるACアダプターを使って充電していくのに対して、
Jackery 1000 Pro、Plus、Newは、コンパクトで邪魔にならない充電ケーブルに変更になりました。
これにより、入力W数と充電時間が大きく違うのでまとめてみました。
Jackery 1000 シリーズ | 電池容量 | 入力W数 | 100%までの充電時間 |
---|---|---|---|
Jackery 1000 | 1002Wh | 約170W | 7.5時間 |
Jackery 1000 Pro | 1002Wh | 約780W | 1.8時間 |
Jackery 1000 Plus | 1264Wh | 約1225W | 1.7時間 |
Jackery 1000 New | 1070Wh | 約1400W | 60分 |
Jackery 1000 Newが圧勝で、わずか「60分」でフル充電という恐ろしい充電速度です!
この充電速度は、現在の業界の最速クラスになります!
シガーソケット入力
車中泊や災害時でも充電できる「シガーソケット」は、3製品すべてで実装しています。
- Jackery 1000:12V車のみ
- Jackery 1000 Pro:12V/24V車対応
- Jackery 1000 Plus:12V/24V車対応
- Jackery 1000 New:12V/24V車対応
4製品ともに、非走行時のハイエースで充電したところ両方とも「約90~100W」で充電されました。
Jackery 1000だけが、12V車のみの対応となるのでご注意を!
太陽光パネル入力
ソーラー発電は、どこでも充電できることやエコの観点や、電気代も削減できるためお財布にやさしい発電方法です。
太陽光で充電する際は、4機種で充電最大W数が異なります。
- Jackery 1000:180W
- Jackery 1000 Pro:800W
- Jackery 1000 Plus:800W
- Jackery 1000 New:400W
Jackeryのソーラーパネルは、単結晶が美しく、発電効率が業界でトップクラス。
Jackery 1000シリーズと相性がいいソーラーパネルは「Jackery SolarSaga 100 Mini」や、
「Jackery Solarsaga 40」といった小さいソーラーパネル。
小さいと、公園でワーケーションしたりして楽しむこともできます!
ソロキャンとか、ソロフィッシングなどにもおすすめ!
ただ注意点があり、4製品にはソーラーパネルと接続するケーブルは付属していません。
ただし、Jackeryソーラーパネルを購入すると接続するケーブルが付属しているので、
ソーラーパネルと接続していきましょう!
Jackery以外のブランドのソーラーパネルと接続する際には、別途ケーブルが必要になるのでご注意を!
安全性
安全認証マーク
ポータブル電源を選ぶ際には、安全認証マークを取得しているかチェックしてから購入しましょう!
Jackeryのポータブル電源は世界中の国々で販売されているので、世界各国の安全認証をクリアしております。
十分に安全基準を突破しているので安心してご購入ください!
各国の安全認証マーク(クリックで開きます)
ポータブル電源は、世界各国にそれぞれの安全基準が設けられており条件を満たすことで取得できます。
- PESマーク:日本の法律での安全認証。ただしACアダプターがないタイプのポータブル電源については取得する必要は必ずしもない
- ULマーク:アメリカの基準での安全認証
- CEマーク:EUの法律での安全認証
- FCC:アメリカの電波通信安全基準
- RoHS:EUの安全保証
- TELEC:無線設備の安全基準
BMS(バッテリーマネージメントシステム)
ポータブル電源には、「バッテリー管理システム(BMS)」という安全装置が備わっています。
Jackeryの製品は過充電や過放電保護、温度管理等、内部バッテリーが安全に動作するよう監視及び管理をしっかり行なっている電源なのでご安心ください。
BMS一覧(クリックで開きます)
- 過電圧保護:過剰な電圧がかかると自動でシャットダウンする
- 過電流保護:過剰な電流が流れると自動でシャットダウンする
- 過充電保護:充電がフルになると自動でシャットダウンする
- 過放電保護:電圧が一定基準より下がると放電を防ぎます
- 低電圧保護:電圧が一定基準より下がると機能を自動で停止
- 短絡保護:許容電流以上流れた場合シャットダウンします
- 温度保護:システムが高温になると動作停止し温度が下がるのを待ちます
最近では、災害時のためにポータブル電源を常備しておく方が増えてきました。
長期保管する場合は、安全の観点から「3ヶ月に1回の点検」「80%程度まで充電」を推奨します。
そしてJackery 1000 Plusには、BMSで最高峰を誇る「EPS機能」、
Jackery 1000 Newには、さらにその上の「UPS機能」が搭載されています。
家庭用電力のブレーカーが落ちても、電力供給元が20ms(ミリ秒)以内でJackeryのバッテリーに切り替わるため、電気製品をそのまま稼働し続けることができる機能。
少しわかりにくい解説ですが、停電した時に、デスクトップのパソコンの電源がコンセントから一瞬でJackeryの電力に切り替わり、パソコンの電源が落ちないようできる機能!
Jackery 1000 Plus、Newが、安全面でもリードしています!
ファンの音の大きさ
ポータブル電源を選ぶ際、使用時の「ファンの音の大きさ」はとても大事な要素なので検証。
3製品すべてで実験したのでまとめてみました。
Jackeryシリーズ | 出力時の音(db) | AC充電時の音(db) |
---|---|---|
Jackery 1000 | 65 | 55 |
Jackery 1000 Pro | 63 | 63 |
Jackery 1000 Plus | 58 | 58 |
Jackery 1000 New | 50 | 55 |
騒音値の基準と目安表(クリックで開きます)
目安①(うるささ) | 目安②(身体/生活への影響) | 騒音値(db) | 騒音発生源と距離(大きさの目安) |
---|---|---|---|
きわめてうるさい | 聴覚機能に異常をきたす | 120db | ・ジェット(飛行機)エンジンの近く |
110db | ・自動車のクラクション(2m) | ||
100db | ・電車が通るときのガード下 ・液圧プレス(1m) | ||
うるさくて我慢できない | 90db | ・犬の鳴き声(5m) ・騒々しい工場の中 ・カラオケ(店内中央) ・ブルドーザー(5m) | |
80db | ・地下鉄の車内 ・電車の車内・ピアノ(1m) ・布団たたき(1.5m) ・麻雀牌をかき混ぜる音(1m) | ||
うるさい | かなりうるさい かなり大きな声を出さないと会話不可 | 70db | ・騒々しい事務所の中 ・騒々しい街頭・セミの鳴き声(2m) ・やかんの沸騰音(1m) |
非常に大きく聞こえうるさい 声を大きくすれば会話ができる | 60db | ・静かな乗用車 ・普通の会話 ・洗濯機(1m) ・掃除機(1m) ・テレビ(1m) ・トイレ(洗浄音) ・アイドリング(2m) | |
普通 | 大きく聞こえる 通常の会話は可能 | 50db | ・静かな事務所 ・家庭用クーラー(室外機) ・換気扇(1m) |
聞こえる会話には支障なし | 40db | ・市内の深夜 ・図書館 ・静かな住宅地の昼 | |
静か | 非常に小さく聞こえる | 30db | ・郊外の深夜 ・ささやき声 |
ほとんど聞こえない | 20db | ・ささやき ・木の葉のふれあう音 |
ここでは、Jackery 1000 PlusとNewが圧勝だったので、少し解説すると、高速充電時のファンの大きさが、
実は、「58db」と、意味不明なぐらい静か。
さらに、スマホアプリによって、充電速度を遅くする代わりに、ファン音をさらに小さくすると、
「53db」まで下がり、
1mも離れれば、ほぼ生活音までdbを下げることが可能です。
Jackery 1000 Plus、Newは、アプリで充電速度を変えることで、ファン音まで調整できます!
保証期間
近年、ポータブル電源の保証期間は、電池寿命が長くなったことから長期に及ぶ傾向にあります。
保証期間を販売されているマーケット別にご紹介しますので、ご希望の購入先の保証期間を確認をお願いいたします。
- 公式HP:24ヶ月+12ヶ月
- amazon:24ヶ月
- 楽天:24ヶ月
- yahooショッピング:24ヶ月
- 家電量販店:量販店による
- 公式HP:36ヶ月+24ヶ月(お得)
- amazon:36ヶ月
- 楽天:36ヶ月
- yahooショッピング:36ヶ月
- 家電量販店:量販店による
Jackeryは、日本国内の購入の方のみ公式サイトにてお買い上げの方を対象に、ご購入日より30日間の交換保証を実施。
保証が「5年」になる、公式HPで購入することをオススメします!
価格
Jackery 1000シリーズは、性能・ブランドともに最高レベルなことがわかりましたが、やはり「価格」は大事な要素です。
それぞれをまとめてみました。
Jackeryシリーズ | 価格(¥) | 価格/Wh(¥/W) |
---|---|---|
Jackery 1000 | 139,800 | 139 |
Jackery 1000 Pro | 149,800 | 149 |
Jackery 1000 Plus | 168,000 | 133 |
Jackery 1000 New | 139,800 | 130 |
価格に関しては1Whの価格が1番安い、Jackery 1000 Newが個人的な意見ですが「コスパ最強クラス」と考えています。
その理由に、
- 業界大手Jackery
- とてもコンパクト
- とても軽量
- LEDライト装備
- 長寿命電池
- スマホアプリ対応
- 圧倒的パワー
- 充電速度が最高クラス
- USB性能が最高クラス
- UPS搭載
- ファン音が静音
- 保証が5年
- リサイクルしてくれる
などなどメリットが、驚くほどあり、すべてが業界最高性能なのです!
忖度なく言うのですが、1000~2000Wのポータブル電源でトップクラスの性能になります。
徹底比較レビューまとめ
最後に上記の内容を踏まえ、Jackery 1000、Pro、Plus、Newのどれを購入すべきなのか忖度なしでぶっちゃけます!
Jackery 1000は購入すべきなのか?
- もう完全に購入の選択肢には入らないポータブル電源
廃盤になると思うので、在庫一掃セールなどで10万円を下回るのみ買いでしょう!
Jackery 1000 Proは購入すべきなのか?
- Jackery 1000 Plusが登場したことで完全に購入の選択肢には入らない
こちらも廃盤になると想定しています!
Jackery 1000 Plusは購入すべきなのか?
- 少し重い分、4製品でもっとも高性能で大容量
- エクストラバッテリーで電池を拡張できる
高性能で選ぶならJackery 1000 Plusがおすすめ!
Jackery 1000 Newは購入すべきなのか?
- 業界トップクラスのコンパクトさと軽量さ
- 全ての性能において業界トップクラス
電気の容量を拡張しないなら、Jackery 1000 Newがおすすめです!
YaiYuの評価
かなり長いレビュー記事となりましたが、お役に立てましたでしょうか?
正直、どの製品を購入するかはここまで読み進めると決まっているかもしれませんが、最後にまとめて終わりたいと思います。
- 初めてポータブル電源を購入する方→Jackery 1000 New
- コンパクトで軽いポータブル電源が欲しい→Jackery 1000 New
- 充電速度が速いポータブル電源が欲しい→Jackery 1000 New
- 容量が拡張できるポータブル電源が欲しい→Jackery 1000 Plus
個人的には、Jackery 1000 Newがもっともおすすめです!!
以下の記事もご参考ください!
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