オフグリッドで日常を豊かに暮らすYaiYu(@yusukeyaida)です。
ポータブル電源が一般家庭に急速に普及している中、その波に乗りリチウムイオン電池のみを販売するブランドもかなり増えてきています。
その中でも勢いがあるブランドが「Redodo」。
今回、そのRedodoのリチウムオン電池を使い、初心者でもできる家庭用蓄電池とソーラー充電をDIYレビューしていきます。
Redodoとは?
リチウムイオン電池ブランド「Redodo」とは?
Redodoは、中国に本社を置く近年、勢いのあるリチウムイオン電池ブランド。
ブランド名は「レッドオド」と読み、これまでは「Zooms」と言うブランドだったのですが、リニューアルを機に日本市場にかなり力を入れています。
販売製品は非常にシンプルに「12Vと24V」のリチウムイオン電池を「驚くような価格」で販売しています。
Redodoのメリット・デメリット
中でも今回、DIYレビューに使用したのは「Redodo 12V 100Ah」。
そんなRedodoをレビューする前に、ポータブル電源マニアの私がメリット・デメリットをご紹介!
メリット・デメリットを踏まえて詳しくレビューしていきます!!
Redodoレビュー
ここからRedodoを初心者の方でもわかりやすく下記の順番で解説。
- ビジュアル
- 電池性能
- 付属品
- 家庭用蓄電池とソーラー充電をDIY
- 安全性
- 保証期間
- 価格
ビジュアル
前面はカラフルなデザインがいい感じ。
両側面は超シンプル。
背面は、さらにデザインがカラフルになり、電池という感じがまったくしないのが特徴的ですね。
底面は凹凸部分がほとんどないので、傷が付くような地面に置くことが控えましょう!
持ち歩くことがあまりないので、持ち手は非常に簡素、だがけっこう丈夫。
サイズは「32.9 x 17.2 x 21.4cm」と電池容量から考えると「やや大きいサイズ」と判断。
重量は「約11kg」と、同じく容量のポータブル電源と比べると機能が何もない分、軽くなります。
今であれば、同じ容量でサイズが小さい「Mini」をおすすめします!(価格もほぼ変わらない)
電池性能
リチウムイオン電池を選ぶ際にとても大事な要素「電池の性能」。
Redodoの電池性能をまとめてみました。
- 電気容量:1200Wh/100Ah/12V
- 電池素材:リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)
- 充放電サイクル:4000回以上(残存80%)
- 保管温度範囲:-10°C ~ 50°C
- 動作温度範囲:-20°C ~ 60°C
- 充電温度範囲:0°C ~ 50°C
- 生産地:中国
パススルーとは?(クリックで開きます)
電力を充電しながら、その電力を消費することができる機能のこと。
とても便利な機能なので、パススルー機能があるポータブル電源を選びましょう!
しかしながら、電池に負担がかかるためできる限りパススルーを使用しないでください。
放電深度とは?(クリックで開きます)
ポータブル電源は、電池の寿命を守るために電力のすべてを使用しない設計になっています。
その電池を保護するために残されている電力は容量の「10%前後」になります。
つまり、ポータブル電源の本当の容量は、公式記載の「×0.9前後」が正しい電池容量となります。
「V」「A」「W」「Ah」「Wh」とは?(クリックで開きます)
長くなってしまいますので、別記事にて詳しく解説しました!
今回、選んだのが電池の容量「1200Wh/100Ah/12V」なので、目安として電化製品をどれぐらい使用できるのかまとめました。
この表を見ながら、どれぐらいの容量のリチウムイオン電池を購入するか検討してみてください!
もし、「V(ボルト)」「A(アンペア)」「W(ワット)」「Ah(アンペアアワー)」「Wh(ワットアワー)」がよく分からないという方は先にこの記事をご覧ください!
Redodoは、すべてリン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用の超寿命電池なので最高です!!
付属品
Redodoの付属品は必要最低限ですので別途、購入する必要があります。
- ターミナルボルト
- 操作ガイド
- 製品マニュアル
- 保証書
付属品の「ターミナルボルト」は紛失すると使用できなくなるのでご注意を!
家庭用蓄電池とソーラー充電をDIY
ではここから、家庭用蓄電池とソーラー充電をDIYしていきます。
実際に構築に購入した商品もすべて紹介していきますのでご参考ください!
ケーブルの構築
Redodoと様々な機器を連動させるのには、赤と黒の銅線が必要になってきます。
今回、使用したのは「エーモン ダブルコード No.1184」。
先をハサミか何かで、銅線を剥き出しにし、
ソーラーパネルと繋ぐためのMC4コネクターを繋いでいきます。
ここで必要になってくるのが、「アイウィス」というMC4専用のペンチ。
銅線とコネクタをしっかりとアイウィスで合体させていきます。
この時、取り付け間違いが多いので上記画像のように、
- 赤い銅線→短いコネクタ
- 黒い銅線→長いコネクタ
を接続していきましょう!
反対にすると、電力が流れなくなるのでご注意を!
そして黒い銅線には「オス」を、赤い銅線には「メス」を取り付けていきます。
オスのソケットは、赤色になっているのでよく間違いやすい(悲)
次に20Aのチャージコントローラーを準備。
先ほどのMC4と接続したケーブルの反対側と接続していきます。
ドライバーで緩めて「+」には赤いケーブルを、「−」には黒いケーブルを差し込み、
しっかりとドライバーで締め直せば、ひとまず完成。
次はRedodoと接続するためのケーブルを作っていきます。
必要なのは「丸型端子」で、私は近くのホームセンターでゲットしてきました!
ご自宅にあるペンチで合体可能なので作っていきましょう!
こちらも反対側を、先ほどのMC4と同じようにチャージコントローラーと接続!
このようになっていれば完成です。
家庭用蓄電池の構築
ではケーブルの準備ができたので、次はRedodoや「インバーター」に接続していきましょう!
用意したインバーターは家にあった450Wまでしかパワーを使用できない格安インバーター。
- 電圧:100V
- 周波数: 50/60Hz 切替不可
- 波形:短弦波
- 定格出力:450W
- コンセント口数:2口
電圧・周波数・波形について不明点があればクリックでご確認ください!
電圧について(クリックで開きます)
日本のコンセントは電圧が100Vです。
最近ではポータブル電源の電圧が「100V」のものは多くなってきましたが、まだまだ110Vや120Vのものも存在します。
110Vのものは、電化製品を故障させることは現状少ないですが、120Vのポータブル電源はやや危険があるので避けるようにしましょう!
周波数について(クリックで開きます)
周波数とは、関東の「50Hz」と関西の「60Hz」があります。
関西で販売されている電化製品を関東で使用した場合、周波数が違うので電化製品が故障してしまう可能性があります。
ただ、現在の電化製品は性能が良く、周波数に左右されないようなっているのが現状です。
しかしながら昭和時代の電化製品などを使用する場合は、気をつけたほうがいいかもしれません。
正弦波について(クリックで開きます)
ポータブル電源から出力される電気は、大きく分けて正弦波と修正弦波の2種類があります。
- 正弦波:家庭でコンセントを使ったときと同じ電力が流れる電気のこと
- 修正弦波:家庭用の電気を擬似的に「マネて」つくった電気のこと
正弦波の電力でないと、動かない電化製品が多く存在しますので、ポータブル電源を選ぶ際は、必ず「正弦波」のものを選びましょう!
現状、ほとんどのポータブル電源は「正弦波」になるのでご安心ください。
Redodoとインバーターを接続するには「太いケーブル」が必要になってきますが、今回インバーターに付属していたものがあったので代用します。
しっかりとした家庭用蓄電池を構築する場合は、以下のケーブルとおすすめのインバーターがあるので、そちらを選びましょう!
インバーターは「DATOUBOSS」というブランドのが、安く液晶画面付きで安定するのでかなりおすすめ!(こちらも太いケーブルは付属してきます)
もしインバーターをお持ちで、ケーブルが足りない場合は「100A対応のケーブル」が、電力が大量に流れても発火の恐れもなく安全です。
ここで1つ問題が発生。
付属のケーブルでは、穴が小さくRedodoのターミナルボルトが入らなかったので、
上記と同じ容量で、丸型端子を付け替えました!
では、Redodoの赤色ターミナルに赤のケーブルを2つ重ね、
「13mm」でボルトをしっかりと締めていきます。
黒のケーブルも同様に、黒のターミナルに接続していきましょう!
太いケーブルの反対はインバーターに接続するのですがこの際に、電流が流れる可能性があるので絶縁手袋などを使用すると良いでしょう!
接続が完了するとチャージコントローラーに電流が流れ、ディスプレイの表示が始まります。
「13V」と表示されたので、マニュアルで確認するとRedodoの電池残量は「30%」とわかりました。
家庭用蓄電池として動くのかどうか、ポータブル電源を実際に充電すると「133W」で充電され、
家庭用の扇風機もしっかりと動きました。(いい感じです)
少しの間、電力を使うと「12.9V」になったので、マニュアルからRedodoの電池残量が「20%」に減ったことが確認できました。
ソーラーパネルと接続
次に、Redodoをソーラー充電するため屋外で実験してみました。
使用したソーラーパネルは、大手ポータブル電源ブランド「BLUETTI」の「PV120」。
ソーラー発電がどれぐらいされているのかを検証するため、同じくBLUETTIのポータブル電源「EB3A」を使用します。
実際に設置してみると、
「112W」と恐ろしいほど発電していました!
ではRedodoとソーラーパネルを接続するために、1番初めにDIYしたMC4コネクターを使用します。
このように、ソーラーパネルの影にRedodoを設置し、ソーラーパネルから伸びるMC4コネクターを、
接続。
充電されているかどうかの確認は、チャージコントローラーを見れば一目瞭然。
ディスプレイの左にソーラーパネルのアイコンが出ていれば大成功です!!
ACアダプターで充電
ソーラーパネルで充電すると家庭用蓄電池として役には立ちますが、やはり家庭用のコンセントでも充電したいですよね。
その場合は、Redodoのオプション「アダプター充電器」を購入し充電することが可能です。
充電器には、赤と黒のクリップが装着され、
Redodoのターミナルボルトにクリップするだけ。
「Redodo 14.6V 20A 充電器」で充電すると「約290W」で充電されていたので、
計算すると、
- 80%まで「約3時間」
- 100%まで「約5時間」
で充電されることが予想されます。
充電速度は、ポータブル電源に比べると遅いので注意が必要です。
充電時のアダプターのファンの音も調べましたのでご参考ください。
67dbなので、音は大きめのファンになりますよ!
安全性
安全認証マーク
リチウムイオンバッテリーを選ぶ際には、安全認証マークを取得しているかチェックしてから購入しましょう!
Redodoのリチウムイオン電池は世界中の国々で販売されているので、世界各国の安全認証をクリアしております。
十分に安全基準を突破しているので安心してご購入ください!
各国の安全認証マーク(クリックで開きます)
ポータブル電源は、世界各国にそれぞれの安全基準が設けられており条件を満たすことで取得できます。
- PESマーク:日本の法律での安全認証。ただしACアダプターがないタイプのポータブル電源については取得する必要は必ずしもない
- ULマーク:アメリカの基準での安全認証
- CEマーク:EUの法律での安全認証
- FCC:アメリカの電波通信安全基準
- RoHS:EUの安全保証
- TELEC:無線設備の安全基準
BMS(バッテリーマネージメントシステム)
Redodoには、「バッテリー管理システム(BMS)」という安全装置が備わっています。
Redodoは過充電や過放電保護、温度管理等、内部バッテリーが安全に動作するよう監視及び管理をしっかり行なっている電源なのでご安心ください。
BMS一覧(クリックで開きます)
- 過電圧保護:過剰な電圧がかかると自動でシャットダウンする
- 過電流保護:過剰な電流が流れると自動でシャットダウンする
- 過充電保護:充電がフルになると自動でシャットダウンする
- 過放電保護:電圧が一定基準より下がると放電を防ぎます
- 低電圧保護:電圧が一定基準より下がると機能を自動で停止
- 短絡保護:許容電流以上流れた場合シャットダウンします
- 温度保護:システムが高温になると動作停止し温度が下がるのを待ちます
最近では、災害時のためにポータブル電源を常備しておく方が増えてきました。
長期保管する場合は、安全の観点から「3ヶ月に1回の点検」「50%程度まで充電」がブランド推奨されています。
保証期間
Redodo製品は、販売されているほとんどが「60ヶ月保証」です。
Redodoの保証期間を販売されているマーケット別にご紹介しますので、ご希望の購入先の保証期間を確認をお願いいたします。
- 公式HP:60ヶ月
- amazon:60ヶ月
- 楽天:60ヶ月
- yahooショッピング:60ヶ月
5年保証とかRedodoさん本気すぎる!!
価格
Redodoは性能、ブランドともに最高レベルなことがわかりましたが、やはり「価格」は大事な要素です。
- 本体価格:税込 51,999円
- 1Whの価格:43円
個人的な意見ですが「コスパ最高」と考えています。
その理由に、
- インバーターやケーブルなどを揃えても「10万円以内」で構築可能
- 増設しやすい
など、価格面ではポータブル電源よりも上回っています。
とはいえ、
- 持ち運びが不便
- 素人だと構築が難しいし面倒
- インバーターは壊れやすいものが多い
などデメリットも存在するので、用途に合わせて購入を検討するのが大事になってきます。
レビューまとめ
最後に、上記のレビューを踏まえてRedodoが、
- キャンプや車中泊などのアウトドア用
- 防災グッズや節電グッズ
- オフグリッド(電気の自給自足)
の様々な用途に適しているのかを、忖度なしでまとめていきます。
キャンプや車中泊などのアウトドア用
- キャンプでは持ち運びに不便なので不向き
- 車中泊でも小さな車の場合、幅をとるので不向き
- キャンピングカーなど大きな車の場合のみ最適
防災グッズや節電グッズ
- 家庭用蓄電池としてかなり安く構築可能
- 容量をあとで足すことが容易
- 安全面と5年保証から防災グッズとして保管しやすい
オフグリッド(電気の自給自足)
- コストを安く構築可能
- 安全面と5年保証がいい感じ
YaiYuの評価
ポータブル電源が一般家庭に普及する中で、リチウムイオン電池のみを販売するブランドは今後も増えると想定しています。
構築が難しかったり面倒というデメリットはあるのですが、家庭用蓄電池として利用する場合は圧倒的に安く済むのは大きなメリット。
Redodoの製品は、使った感じとして安定していてオシャレで安く、今後も日本市場で普及していくと予想できるほどのクオリティでした。
Redodo様より、当メディアから購入される読者様向けにクーポンをいただきました。
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kizu4
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