オフグリッドで日常を豊かに暮らすYaiYu(@yusukeyaida)です。
近年、地球温暖化の影響での自然災害や地震による停電により、「キャンプ」や「車中泊」だけでなく「防災」「節電」の用途として注目されているのが「ソーラーパネル」。
そんな中、ポータブル電源の新興ブランド「VIGORPOOL」のソーラーパネルがなかなかオシャレだったので色々、触ってみました。
この記事では、大手ポータブル電源ブランドのアンバサダーも務めたYaiYuが、忖度なしで初心者の方にもわかりやすくVIGORPOOL ソーラーパネル200Wを徹底レビューしていきます!
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wとは?
ポータブル電源の新興ブランド「VIGORPOOL」とは?
VIGORPOOLは、設立されたばかりの新興ポータブル電源ブランドです。
「今から、ひろい世界へ」と、なかなかこだわりがあるスローガンを掲げ、ポータブル電源とソーラーパネルを持つことで、ライフスタイルの拡張をテーマにしていると思っています。
読み方は「ヴィゴプール」です!
現在は、ポータブル電源が「2製品」。
発電効率と防水性に優れた「折りたたみ式ソーラーパネル」も「2製品」。
まだまだ製品数は少ないながらも、高性能に仕上がっており、日本に法人「株式会社Vigorpool Japan」を構えている今、注目しているブランドです。
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wのメリット・デメリット
世界中で人気のVIGORPOOL ソーラーパネル200Wをレビューする前に、ポータブル電源マニアの私がメリット・デメリットをご紹介!
メリット・デメリットを踏まえて詳しくレビューしていきます!!
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wレビュー
ここからVIGORPOOL ソーラーパネル200Wを初心者の方でもわかりやすく下記の順番で解説。
- ビジュアル
- 付属品
- スペック
- 出力性能
- 入力性能
- 安全性
- 保証期間
- 価格
ビジュアル
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wは、4つ折りの「折りたたみ式ソーラーパネル」。
裏面には大きなポケットが装備されています(後で解説)。
持ち手は丈夫で持ちやすく、サイズ「62cm × 54cm」、厚さ「6.5cm」と、業界の標準サイズとなります。
重量は「約5kg」で、こちらは業界標準より「やや軽い」設計となっています。
4つ折りなので、展開するとかなり大きくなり、
裏側には、4つのスタンドが現れます。(後で解説)
サイズは「232 × 54cm」とかなり横に広がりますが、
一方、厚みは「1cmもない」ほど薄くなります。
付属品
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wの付属品はすべて揃っているので別途購入の必要はありません。
- 取扱説明書
- MC4ケーブル
付属ケーブルが、かなり長めの設計になっていてとても助かりますよ!
スペック
実際に太陽光でVIGORPOOL ソーラーパネル200Wを使って充電する前に、パネルのスペックをお伝えします。
- 定格出力:200W
- 開回路電圧:22V
- 単路電流:9.3A
- セルタイプ:単結晶シリコン
- 変換効率:23%
- 防水防塵規格:IP65
- 作動温度範囲:-10~65℃
- 製造国:中国
単結晶・多結晶パネルについて(クリックで開きます)
シリコン系ソーラーパネルは、ケイ素が含まれたケイ石を加工、溶解して製造されます。
単結晶は、そのケイ石を加工して純度を高めたもの、一方で多結晶とは単結晶の製造過程で出来たケイ素の粒を再利用して出来たものになります。
わかりやすく説明すると
- 単結晶:純度が高い1枚のケイ素
- 多結晶:純度が低い粒を寄せ集めたケイ素
で製造されたものになります。
変換効率について(クリックで開きます)
太陽光発電の「変換効率」とは、「太陽光パネルが太陽光エネルギーをどれくらい電気エネルギーに変換できるか?」を示しています。
数値が高いほど太陽光をより電力に変換することが可能で、業界では
- 単結晶パネル:変換効率「21%〜25%」
- 多結晶パネル:変換効率「15%〜18%」
となり、選択するのであれば「単結晶パネル」のソーラーを選びましょう!
防水・防塵規格「IP」について(クリックで開きます)
電子機器などの防水や防塵に関する程度を示す等級文字でIP保護等級と呼ばれています。
JIS C 0920やIEC 60529が標準化の仕様で )家電品のカタログや説明書には、JIS保護等級と記載されています。
IP68とは、以下のような等級の中で最初の数字6、2番目の数字8によって、それぞれ防塵・防水の等級が決められています。
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wは「単結晶シリコン」でとても美しく、変換効率が「23%」と業界最高レベル。
さらに、最新の「ETFE材料」を使用しており、
- 非常に高い光の透過率
- 高い耐食性
- 高い耐熱性
- 高い防水性
を誇り、従来のPET材料を使用した太陽光パネルと比べ、安定性が高く長期の屋外での使用にも耐えます。
出力性能
出力性能とは、ソーラーパネルの中には、USBポートなどが装備されており、太陽光で得た電力を直接USBから充電できるものがあります。
出力性能があれば、便利なのですが、あえてVIGORPOOL ソーラーパネル200Wは実装していません。
その理由は以下になります。
- デザイン性が悪くなる
- USBがあると防水規格が大幅に下がる
例えば、USB出力が装備されたソーラーパネルの防塵・防水規格は「IP65」が一般的。
防塵では最高性能ですが、防水では「あらゆる方向からのノズルによる噴流水機器が影響を受けない」という中堅ランク。
つまり「強い雨の日に外に放置しておくと故障の原因になる」わけです!
一方、VIGORPOOL ソーラーパネル200Wの防水規格は・・・なんと「IP65」・・・
残念なことにVIGORPOOL ソーラーパネル200Wは、
- USBなどの出力性能はなく
- 防塵・防水性能も並のIP65
という結果になってしまいました。
防水性能を重視しているのであれば、他ブランドのソーラーの方がおすすめになります。
入力性能
ここからはVIGORPOOL ソーラーパネル200Wを使って、「VIGORPOOL CAPTAIN 1200」というポータブル電源に、実際に太陽光で充電するレビューをお届けしていきます。
充電するためには、VIGORPOOL CAPTAIN 1200に付属されている「ソーラー充電ケーブル」を使用します。
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wに付属しているケーブルを
「カチ」っというまで2つを合体させ、
VIGORPOOL CAPTAIN 1200には、赤と黒のポートに差し込みましょう!
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wの方は、裏面の4つのスタンドを設置していきます。
スタンドは、マジックテープを外し、
太陽光に向けて角度をつけてスタンドできます。
今日は雲が多く、もう一歩な条件でしたが、
「92W」発電することができました。
条件が整えば、120~160Wで発電できます!
安全性
ソーラーパネルを選ぶ際には、安全認証マークを取得しているかチェックしてから購入しましょう!
VIGORPOOL製品は世界各国で販売されており、それぞれの国の安全認証をクリアしているので、安心してお求めいただけます。
各国の安全認証マーク(クリックで開きます)
ポータブル電源は、世界各国にそれぞれの安全基準が設けられており条件を満たすことで取得できます。
- PESマーク:日本の法律での安全認証。ただしACアダプターがないタイプのポータブル電源については取得する必要は必ずしもない
- ULマーク:アメリカの基準での安全認証
- CEマーク:EUの法律での安全認証
- FCC:アメリカの電波通信安全基準
- RoHS:EUの安全保証
- TELEC:無線設備の安全基準
保証期間
業界では、販売されているソーラーパネルのほとんどが「12ヶ月保証」です。
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wの保証期間を販売されているマーケット別にご紹介しますので、ご希望の購入先の保証期間を確認をお願いいたします。
- 公式HP:なし
- amazon:なし
- 楽天:なし
- yahooショッピング:なし
ソーラーパネルは、初期不良を除く「故障や割れ」は購入してからの破損によるものがほとんどです。
どこのブランドもそうなのですが、購入者側の破損の場合は保証期間であっても「保証対象外」ですのでお気をつけください。
保証はありませんので、現状オススメはできないソーラーパネルと思っています!
価格
VIGORPOOL ソーラーパネル200Wの「価格」はどうでしょうか。
- 本体価格:税込 79,000円
- 1Whの価格:395円
個人的な意見ですがコスパは「悪い」と考えています。
メリットとして、
- 単結晶パネル
- ETFE素材を採用
- 23%の発電効率
などなどあるのですが、
- IP65の防水性能
- 保証期間なし
- 1Wの価格が高すぎる
などのデメリットが多く、現状、オススメするには厳しい状況です。
レビューまとめ
最後に、上記のレビューを踏まえてVIGORPOOL ソーラーパネル200Wが、
- キャンプや車中泊などのアウトドア用
- 防災グッズや節電グッズ
- オフグリッド(電気の自給自足)
の様々な用途に適しているのかを、忖度なしでまとめていきます。
キャンプや車中泊などのアウトドア用
- 折りたたみ式なので持ち運びに便利
- 発電効率が34%なのはいい感じ
- IP65のためアウトドア先で放置するのはリスクあり
防災グッズや節電グッズ
- 発電効率が23%なのはいい感じ
- 1年中、外に放置するには少し防水性能が足りないかも
- 保証がないので保管には注意が必要
オフグリッド(電気の自給自足)
- 365日、外で発電するため防塵・防水性能はIP67かIP68は欲しい
YaiYuの評価
VIGORPOOLは新興ブランドなので、ソーラーパネルの量産化はまだまだ厳しいのだと判断しました。
とはいえ、VIGORPOOL CAPTAIN 1200のポータブル電源は、新興ブランドのレベルを逸脱した、大手を超えるほどの性能なので、こちらはかなりオススメできます!
コメント