バンライフを自作ハイエースで1年間、実践したYaiYu(@yusukeyaida)です。
近年、若者を中心に徐々にブームとなりつつある、車で生活しながら旅するように暮らす「バンライフ」。
半自給自足生活なので「オフグリッド」に近い暮らしとしても注目されています。
この記事はバンライフをする車はハイエースならどうなのか?を徹底的に解説していきます。
なお、記事の著者である私「YaiYu(ヤイユウ)」は、2019年から1年間、自分で改造したハイエースでバンライフをした実践者であります。
践者だからこその内容をしっかりと解説していきます!!
ハイエースとは?
トヨタのハイエースは、長年にわたり世界中のビジネスやプライベートシーンで活躍している大型商用車です。
トヨタ車であり、世界で知られているハイエースだからこその、信頼性や実用性が高く、多くのファンが存在。
実際に私も4年近く乗っていますが、一度乗るとこの素晴らしさから抜け出せそうにないほど、全てにおいて満足しています。
ハイエースの基本情報
ハイエースは、トヨタ自動車が1967年から生産している大型商用車です。
日本国内だけでなく、世界各国で利用されているので車体サイズや用途に応じて様々なバリエーションが存在し、ビジネスだけでなくキャンピングカーやバンライフにも活用されています。
ハイエースには大きく分けて3種類に分けることが可能。
- バン
-
荷室が広い荷物輸送に適したモデル
- ワゴン
-
乗客輸送用に設計されており、座席が多く用意されています。
- コミューター
-
ワゴンよりもより多くの座席が用意された大型車両。
「バン」や「ワゴン」、「ミニバン」「SUV」の違いについては別記事で詳しく解説しています。
また、「横幅」「縦幅」「高さ」なども種類があるので、正直、購入する際はかなり混乱すると思います。
トヨタのHPにわかりやすいまとめがあったのでご参考ください。
画像内にある「DX」「スーパーGL」「DX”GLパッケージ」についても簡単にご紹介。
- DX
-
標準装備もオプションも充実しておらず、荷物をただ運ぶ商用車仕様。
- スーパーGL
-
標準装備が充実。オプション選択できる装備も多く普段使う車として便利な仕様。
- DX”GLパッケージ
-
DXをGL並みの装備を充実した仕様
因みに私が購入したハイエースは、
- スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフ
- 1ナンバー、中型車
- DX
- 4ドア、3/6人乗り
- 2WD、ディーゼル車
になります。
1ナンバー、中型車を選んだ理由
購入したハイエース スーパーロングバンは、1ナンバーの中型車になります。
とはいえ、「普通免許」で乗ることができるのでご安心を。
因みに、同じサイズの「コミューター」は2ナンバーとなり、普通免許で乗れない重量になるので、普通免許で乗れる最大サイズの車となります。(8ナンバー除く)
選んだ理由として、バンライフは車で生活するライフスタイルです。
家の中にあるすべての荷物を1年間分、持ち運ぶには最大サイズの車が間違いなく必要だと思い購入しました。
もちろんキャンピングカーであれば、もっと大きなサイズを普通免許で乗ることが可能なのですが、自分でハイエースをDIYをしたいという思いがあり決めました!!
ガソリン車ではなくディーゼル車を選んだ理由
とてつもなく大きな車だから燃費は悪いんじゃないと思うかもしれません。
それが実は割といいんです。
スーパーロングバン | ガソリン | ディーゼル |
---|---|---|
燃費 | 9.9km/ℓ | 10.6km/ℓ |
エンジン寿命 | 15万km | 30万km |
当初は海外の車も検討していたのですが、リッター10kmを超える燃費と、トヨタ車の安定のエンジンが、長距離を走る必要があるバンライフにとって最適だと考えました。
4年間、乗っていますが、今だに一度も修理したことがないほど安定して走っております!
ハイエースでバンライフをしてどうだったのか?
ここまででハイエースがどんな車で、なぜハイエースを選んだかということが分かってくれたと思います。
ここからは、ハイエースがバンライフや車中泊にどうなのかを解説していきます。
ハイエースがバンライフや車中泊に適している点
- カスタマイズ自由!
- 燃費・故障・安全面が優れている!
逆に適していない点で言えば
- 車内で立つことができない!
- 駐車に慣れるまで苦戦した
となります。
ひとつずつ見ていきましょう!
カスタマイズが自由
ハイエースバンは運転席の後ろは座席もない空間になっています。
カスタマイズがとんでもなく自由なので海外のバンライフの住人たちのような「魅力的な車内」も目指せるんです!
大きさが圧倒的なので「セミダブル(縦195㎝×120㎝)」の厚さ「22cm」のマットレスをそのままクルマに入れております。
実際に、私が住んでいたハイエースの中の様子です!
海外のバンライファーのDIYはもっとすごいので、いつかこんな車に自分で仕上げてみたいものです。
燃費・故障・安全面が優れている!
ハイエースは改めて言いますがトヨタの車で国産車で大人気車です。
バンライフは全国を周りながら生活するので、もし車が故障した場合は、自分の本拠地の慣れたお店には行くことができません。
さらに珍しい車だったり外車だったりすると、もし故障して、近くに車の修理ができるところがあったとしても、難しい場合があります。
例えば私がバンライフの車に選ぶのに迷ったのが、
- フォルクスワーゲン タイプ2(通称ワーゲンバス)
- ベンツ スプリンター(通称ベントラ)
の2車種。
めちゃくちゃ魅力的な車なのですが、私は車が初心者の人なので、故障した場合は、どうしても工場で直してもらう必要があります。
しかしながら、きっと部品の在庫がなかったり、修理可能な場所まで持って行って時間を要することもあるでしょう。
実際にバンライフ友達は故障するたびに2週間ぐらい足止めくらうと言っていました。
2019年の購入当初、大阪でトランスポーターを専門的に売っているお店が気になりHP見たのですが、下記の内容が書かれていました。(今は消されてました)
- 奥様に相談しないと決めれない方
- 決断力のない方
- ご予算のない方・資金調達の出来ない方
- 値引き交渉される方
- 過度なサービスを求める方
- ハイエース・キャラバン等、ベンツ以外の車種と天秤に掛けている方
- 故障するのが不安な方
- 新車は故障しないと思っている方
- ご購入意思のない方
- お名前を名乗らない方
- 取りあえず見てみたいだけの方
- 質問したいだけの方
- 写真を撮りたいだけの方
は購入しないでくださいと・・・
めっちゃ厳しいこと言っているかもしれませんが、私はこれは間違いないと思っています。
それだけ海外製の車を買うことには勇気がいることだと思っています。
車内で立つことができない!
ハイエースバンのハイルーフは高さが2285mmほど。
普通の車からすると、これはとんでもなく高い車高なのですが中で住むとなると、172cmの私ではまっすぐ立てません。
一方、多くのキャンピングカーは車体が3m以上もあるので男の人が車内で立って移動することができます。
ただ実際にバンライフをしてみると低いなりにそこまで問題はありませんでした。
むしろ実際に車体が高くなると、
- 入れない場所がある
- 通れない道がある
- 風の影響で燃費が悪くなる
- エンジンがしっかりしていないと速度が出ない
など、様々な悪条件もでてきます。
日本のイオンモールの立体駐車場は2.3mまでなので、ギリギリ、ハイエースだと入ることができちゃいます!
さらには、駐車場付きの温泉施設やショッピング施設も2.3mまでのところがちょくちょくあり、この車を選んで日本では良かったと思っています。
駐車に慣れるまで苦戦した
正直、ハイエースの駐車は始めは苦労しました。
前までは軽自動車に乗っていたので、ハイエースの大きさを把握するまでは落ち着いて運転することができませんでした。
バンライフで全国を周っていると様々な駐車場に停めることがあります。
同じところに何度も停めることはなく、転々とするので慣れることもなく、どこでも駐車できるようになるまで結構な時間がかかったのを覚えています。
- ダブルサイズのベッドを入れてもスペースが生まれる
- 立体駐車場は2.1m or 2.3mなので結構、入れる
- 車内の高さが1635mmなので女性だと結構な人が立てる
- 幅がある分、運転しにくく、長さもあるので駐車しにくい!
- ただ圧倒的な車内の広さです。
- 車中泊は大人2人なら楽々で、3人でも可能
ハイエースのキャンピングカーを知っておこう!
最近ではキャンピングカーを多く見る機会が増えてきました。
その中でハイエースベースのキャンピングカーの人気が最近増えていきています。
ただ、そもそもキャンピングカーって何を定義にしてキャンピングカーなの?普通免許で運転できるの?特殊な技術が必要なの?と様々な疑問を持っている方が多いと思います。その部分を解説していきます!
普通免許で運転できるの?
実は、ハイエース スーパーロングバンは、普通免許で運転できる一般車両(車両総重量5トン未満、積載量3トン未満、乗車定員10名以下)で最大サイズなのです。
最近では、軽自動車やミニバンをベースにカスタムしたキャンピングカーもありますが、家族の多い方や、キャンプ用品、車中はグッズを充実させたい方は、ハイエースを選んでいる傾向があります。
荷物を載せた時のパワーも全然違うので、運転が快適なのがバンライフに適していると断言できます!!
8車のナンバー
私はノーマルのハイエーススーパーロングバンを購入しましたが、カスタマイズして、購入当時は、「8ナンバー」の取得を考えてました。
「8ナンバー」とは特殊用途車両ナンバーを表します。
いわゆる「キャンピングカー」と呼ばれているのがそうです。
- フラットなシート
- 乗車定員の1/3が寝泊まりできる
- キッチン設備が揃っている
- 一定の室内高が確保されている(160cm)
の条件をみたし認定してもらえると「8ナンバー」の取得可能です!
ただ、昔は、8ナンバー登録をすることで維持費や税金面でのメリットがあったのですが、最近では税制が変わったことでほとんどメリットが無くなりました。
調べた結果、8ナンバーを取得することで、いろいろな制約も出てくるので、車内をいじくり回したい方は、登録ナンバーのことは気にせず、どんな内装で、そんな快適装備で、どんな車中泊グッズを置きたいかを自由に選択する方がいいと思います。
キャンピングカーの種類
キャンピングカーの種類は、大きく分けると「4種類」あります。
- バンコン:バンがベース
- キャブコン:トラックの運転席を残して荷台部分を改造
- バスコン:マイクロバスがベース
- フルコン:キャンピングカーとして1から作られたクルマ
ハイエースがベースとなるキャンピングカーは、「バンコン」と「キャブコン」です。
キャブコンはトラックベースだけじゃなくハイエースがベースのものも多いです。
では、「バンコン」と「キャブコン」を詳しく解説していきますね。
「バスコン」と「フルコン」は、ハイエースがベースではないので解説は省かせていただきます。
バンコン
バンコンとはハイエースのバンをベースとし、外装はそのまま、もしくは主要な骨格を切らないで、サイドルーフなどを設置して、キャンピングカーに改造したものです。
「バン」を「コンバージョン(改造)」したキャンピングカーなので、「バンコン」と呼ばれます。
キャプコン
本来はトラックの運転席を残して荷台部分を改造したキャンピングカーが主流です。
しかし、最近ではハイエースverのキャブコンが多く見られるようになってきました。
レイアウトを自由にカスタムでき、住みやすい空間に仕上げることができるのがキャブコンタイプの特徴です。
まとめ
すべてのクルマの中で、快適に「車中泊」できる最強のクルマといっても過言ではないハイエース。
普通免許で運転できる、最大級の積載量と、大人が三人も横になって寝れちゃう幅の広いクルマはそう他にありません。
さらにハイエースは、「バン」のタイプと「ワゴン」のタイプに別れることで、今後どれぐらいカスタムしたいか?DIYしたいか?またまったくしたくないのか?
ありとあらゆるアレンジがが可能というところも人気の理由です。
私はバンライフを終えた今でも、ハイエースをバンライフの車に選んで正解だったと思っています。
バンライフについて詳しく解説している記事もあるので併せてご覧ください!
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