バンライフを自作ハイエースで1年間、実践したYaiYu(@yusukeyaida)です。
現在、コロナ禍や車中泊ブームもあって「バンライフ(Vanlife)」という家を持たず車で生活するライフスタイルが急速に広まりつつあります。
実際、私は2019年から2020年にかけて「完全バンライフ」、つまり家を引き払って車に移住した実践者であります。
実際の写真がこちら。
このバンライフという言葉の生みの親、そして最初の実践者が「フォスター・ハンティントン(Foster Huntington)」というアメリカの方。
本記事では、なぜ彼がバンライフを始め、そして今になって日本で流行りつつあるのか。
彼が出版した本「VANLIFE〜YOUR HOME ON THE ROAD(ユア ホーム オン・ザ・ロード)〜」についても触れながら解説していきたいと思います。
フォスター・ハンティントンとは?
今、日本の若者を中心にどんどん広まりつつあるバンライフ。
その名の通り、車で生活する「ミニマル」であり「オフグリッド」なライフスタイルの1つだ。
そのバンライフの言葉の生みの親、そして最初の実践者のフォスター・ハンティントンが定義したバンライフがこちら。
家を持たず、都会暮らしでもなく、田舎暮らしでもない。
「本当に必要なモノ」だけを持って車に積み、行先は決めず旅にでる。
それが「バンライフ」。
皆さん、人生は楽しいですか?
好きなことしたいのに、日常の忙しさから盲目になっていませんか?
「好きを隠さず生きる」それこそがバンライフの考え方の本質の部分と考えられています!!
彼の場合は朝起きたらサーフィン、冬はスノボー、日中はスケボーと、全てが自分の好きをLIFEに変えたそうです。
フォスター・ハンティントンとは何者?
フォスター・ハンティントンは元々「ラルフローレン」のコンセプトデザイナーや出版社「ハーパーコリンズ」で働いていたエリートです。
毎日の忙しい日々に嫌気がさして、家を捨て生活に必要な最小限のモノをバンに詰め込みバンライフが始まりました。
そして、フォスター・ハンティントンのキャンピングカーでの日常を記録する「A Restless Transplant」を開設。
道中で出会ったキャンパー仲間を記録していった。
彼がインスタグラムで「#」で投稿した「#vanlife」によって、世界中でバンライフのコミニティが形成され、最低限のモノで最高の豊かさを求める発信が広がっていきました。
私がバンライフを始めた2019年の段階では「#vanlife」の投稿数は「400万件」ぐらいだった。
フォスター・ハンティントンがバンライフを開始したのが2011年と言われているので、8年間で400万もの#が使用されたことになる。
しかしながらそんなのは序の口で、2023年の段階ではすでに「1500万」に近い#が使用されているので、この現代において世界中で広がりを見せているのは確かなようだ。
「#バンライフ」は30万ぐらいなので、日本ではまだまだこれからどんどん伸びていくと予想されます。
フォスター・ハンティントンの数々の本
彼がすごいのはコミニティを大きくしていく中で、「クラウドファンディング」で資金調達し自身や仲間の写真集を出版したのだった!
その写真集は名は、「HOME IS WHERE YOU PARK IT(ホーム イズ ウェア ユー パーク イット)」。
直訳すると「バンを停めたところが君の家」。
タイトルが渋すぎる!!
出版されるや否や瞬く間に完売。再版されるほどの人気だったそうです。
2017年には「VANLIFE Your Home On The Road(ユア ホーム オン ザ ロード)」も出版され、英語版の他にもドイツ語版までも販売されました。
日本でもバンライフが徐々に人気が出てきたのか、2020年8月に出発された、VANLIFE〜YOUR HOME ON THE ROADの日本語版が販売されました。
「HOME IS WHERE YOU PARK IT」は主に写真集として販売され、「VANLIFE〜YOUR HOME ON THE ROAD」は写真と文字の本。
写真も重複するところもあるのとのことです。(出版社確認済)
「VANLIFE〜YOUR HOME ON THE ROAD」の中では、筆者が、バンライフをおくる人々にインタビューし、様々な車や内装、そして、どんなライフスタイルを送り、何を感じて、どこへ向かうのか。息をのむ絶景写真と共に綴られています。
この写真集の良さは、フォスター・ハンティントンの魅力と「vanlife」の魅力、景色のすばらしさ、仲間との友情がすべて詰め込まれているところです!
日常に疲れている人は是非、見てほしい!
- 癒されます!
- 元気をもらえます!
- そして、旅にでたくなります!
そしてバンライフに憧れてしまうでしょう!
表紙からワクワクさせてくれる「VANLIFE〜YOUR HOME ON THE ROAD」は、バンライフの車内インテリアとして飾っても素敵なので1台に1冊載せておきたくなりますよ。
大きさは、22.8 x 17.6 x 1.9 cmとA5より大きく、
ページは、256ページと見応えあり。
「VANLIFE〜YOUR HOME ON THE ROAD(ユア ホーム オン・ザ・ロード)〜」は、著者のフォスター・ハンティントンの言葉で始まります。
本書の写真やストーリー、インタビューが、興味の種を蒔いたり、旅のインスピレーションを呼び起こしたり、さらには、もっと大きなライフスタイルの変化をもたらしたりすることを願っている。
読み終わったあと、あなたにフォスター・ハンティントンが期待する変化は起こるのでしょうか?
フォルクスワーゲンT3シンクロ
バンライフの中心は、もちろん「車」。
著者で、インタビュアーの「フォスター・ハンティントン」が手にいれる!と決めたのは、1987年から1991年にかけて、およそ3000台がアメリカに輸入され、現存する車両はレア中のレアと表現されるほど貴重な車「フォルクスワーゲンT3シンクロ」。
フォルクスワーゲンT3シンクロに出会う様子は、まるで映画のように描かれています。
「シンクロは4WDで、本格的なオフロード仕様車!生産台数が少なくヴァナゴンマニアでは憧れの存在なんだよ!」
私的にはヴァナゴンよりもワーゲンバス派!
本は、車の種類ごとに1〜8章まであり、インタビュイー(インタビューされる人)の車だけじゃなく、同じワーゲンバスでもT2、T4など、いろんな種類の外観や内装を写真でチェックすることも。
本の中には、車の年式や種類も書かれているので、「気になる!」と思ったらすぐ調べられますよ。
また、インタビュイーが車を手に入れるまでの経緯や、オリジナルな内装の閃きはどこからか?など、ストーリーが様々でとてもリアル。
欲しい物を熱望していると、「向こうからやってきた」なんて偶然のような必然もあって、「自分のストーリーはどうなるのか?」楽しみさえ覚えます。
車の「改善したい点は?」という質問に、「燃費」と回答があったり、選んだ車のよかった点、悪かった点が書かれていることもあって、
自分の実現したい「バンライフ」のベース車両を選ぶヒントにもなるので、どんなスタイルで「バンライフ」してみたいのか、見ながら想像を膨らませてみてはいかがでしょうか?
私の場合は昔、父親のもつワーゲンのT2で出かけていた思い出があって、今でも憧れの車。
でも、悩んだ結果ハイエーススーパーロングなのですが正直、かなり気に入っています!!
The Burning House
フォスター・ハンティントンは他にも、最小限のライフスタイルの追及と、本当に大切なものを普段から考えるサイト「The Burning House」も運営しています。
コンセブトが抜群に面白くて、
「もし家が火事になったら何を持って逃げますか?」
というサイトです!!
みんな火事になった時に持っていくものに個性が出て面白いので是非、サイトをご覧ください!
僕だったらなんだろうな・・・
- Macbook
- iPad
- Android スマホ
なんともつまらない回答になってしまう・・・とはいえミニマリストなのであまりモノを持ってないのも事実。
バンライフ後のフォスター・ハンティントン
約3年ものバンライフを終え、現在では出身地のアメリカのポーランドという地域で暮らしています。
その3年間の仕事は「ノマドワーカー」。
他にもパタゴニアのアンバサダーなど、あえて人とは違う人生を歩むことにより、生活には困らないほどの様々な収入原を得ることができていたそうです。
そして彼の次なる行動は、「ツリーハウス」の建設だった。
その生活は自給自足をし、食べて寝て遊ぶシンプルな「生活のデザイン」の着地点なのかもしれない。
実はこの「ツリーハウス」での生活も本になっている。
本のタイトルは「THE CINDER CONE」。
先ほど紹介した「HOME IS WHERE YOU PARK IT」と同様に「クラウドファンディング」で資金調達している。
本の内容は、仲間たちと「ツリーハウス」を作るための
- 材料
- 設計図
- 製作過程
- 完成後
- その「ツリーハウス」での光景
などを、写真とともに紹介されている。
さらにスケートボード用のプールや、木から木へとはしごをかけアスレチックができるインテリア。
自然と暮ら理想的なすライフスタイル
森の中に理想的な暮らしを自分達で一から作る夢
憧れは高まるばかり・・・
日本語版でこの本も販売されていて、やはりバンライフをする人はオフグリッドの世界にたどり着くのだろうか?
バンライフとは?そしてその先とは?
最後に著者のフォスター・ハンティントンはバンについてこうとも言っている。
バンは僕の移動手段であり、隠れ家であり、自由であり、可能性だった。
VAN LIFE ユア ホーム オン・ザ・ロード
私自身もそれに近い感覚で、当時はまだ誰もしていないようなバンライフを行ったのも事実。
これから先、たくさんの人たちがバンライフを始めると思っていて、きっとその中で「自由」や「可能性」を見出し、世の中をより良くしていく人が増えることを願い、この記事を締めたいと思います。
バンライフについて詳しく解説している記事もあるので併せてご覧ください!
コメント