バンライフを自作ハイエースで1年間、実践したYaiYu(@yusukeyaida)です。
車中泊やバンライフで休憩できる場所と言えば「道の駅」。
また災害時の避難場所としても推奨されているケースもあり、今では日本のインフラの1つでもあると考えています。
本記事では、そんな道の駅の車中泊のルールやマナーについて設定解説していきます。
バンライフを1年間も続けた私がお届けいたします!
「道の駅」での車中泊は可能か?
私がバンライフをしていたときに、道の駅の車中泊の指標に置いていたのが国土交通省のQ&A。
「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?
という質問に対して、国交省は同省は以下の回答をしています。
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。
国土交通省「道の相談室」
実はこの曖昧表現さが、車中泊ユーザーを昔から悩ませている一端でもあるのです。
車中泊ってどんな定義?
今では当たり前の言葉として定着しつつある「車中泊」。
しかし、どういった定義の言葉なのでしょうか?
多くの皆さんは「旅行やレジャーの際に車内で一晩を過ごすこと」とお考えだと思います。
しかしながら、トラックドライバーなどが業務の上で仮眠することや、目的地へ向かう道中の一時的な立ち寄り休憩を意味する場合もあるでしょう。それは昼夜を問わないのも事実。
つまり、車中泊という言葉自体が曖昧な言葉でもあるので、国交省のQ&Aも曖昧だと想像できます。
道の駅で車中泊はOKなのか?
道の駅、英語で「Rest stop」。
つまり、道路利用者のために存在する、休憩や仮眠をする場所です。
皆さんも旅行に行った際に、経験のある「疲れ」「悪天候」「視界の乱れ」。
こういったときは事故を起こさないためにも積極的に道の駅で休憩や仮眠をしましょう!
それが、結果的に夜から朝までの仮眠や休憩になった場合、車中泊になったというだけです。
施設管理者が「車中泊禁止」といった制限は、実は強制力もなく、そもそも、それで事故を起こした場合はどこが責任を取ってくれるんだと、こんな思いを抱きます。
つまり結果として、道の駅は
- 休憩OK
- 仮眠OK
- 結果として車中泊になった場合OK
と考えても差し支えないと考えます。
道の駅で守るべきマナー
あくまでも民間になりますが、日本RV協会が提言している「公共駐車場でのマナー厳守10ヵ条」をご紹介します。
こちらも私がバンライフをしている際に、とても大事な指標として覚えていました。
【出典】日本RV協会「マナー・ごみ問題-マナー厳守への呼びかけ」公共駐車場でのマナー厳守10ヵ条
- 長期滞在を行わない
- キャンプ行為は行わない
- 許可なく公共の電源を使用しない
- ゴミの不当投棄はしない
- トイレ処理は控える
- グレータンクの排水は行わない
- 発電機の使用には注意を払う
- オフ会の待ち合わせは慎重に
- 車椅子マークの所に駐車しない
- 無駄なアイドリングをしない
長期滞在を行わない
車中泊が「禁止」とされるような道の駅の最大の理由として「長期滞在を行う人が多い」ことです。
そもそも、国交省のQ&Aでは、休憩や仮眠がOKですよ!と記載されているだけ。
長期滞在の場合は、それは「宿泊行為」とみなされるので、当然ながらそれは車中泊NGの範囲に入ります。
実際に北海道では、1ヶ月も2ヶ月もキャンピングカーで滞在される年配者が多く見られることで、私がバンライフを始めた2019年から問題となっていました。
2024年になってもまだ解決されていないケースがあるようで、本当にガッカリです。
実際に悪質な利用者が多い道の駅では、
- 車中泊禁止
- トイレに監視カメラ
- 警察の見回り
などの対応をとっているケースもあり、その流れがどんどん全国に広がっているのが現状です。
駐車場でのキャンプ行為はしない!
「駐車場でのキャンプ行為はしない!」という、そもそも人の本質をも問われるようなルールが記載されていることに驚きますよね。
しかしながら、道の駅などで、キャンプの椅子を出して他の車中泊ユーザーと会話するようなシーンも、実際に私は見たことがあり、注意もしたことがあります。
当然ながら、道の駅はキャンプ場ではありません。
周辺に配慮しながら、車中泊しましょう!
許可なく公共の電源を使用しない
近年、お店や道の駅などで電気を使用し窃盗罪で捕まるケースがニュースで挙がるようになってきました。
車中泊を行う際には、ご自身で
- モバイルバッテリー
- ポータブル電源
- ポータブルソーラーパネル
などを用意し、電源確保に努めましょう!
そして、できる限りアイドリングなどを行わずに「夏場のエアコン」「冬場の暖房」を確保できる装備を整えていきましょう!
音への配慮
ドアを閉める音、話し声、オーディオなどの音楽など、車中泊をしているとどうしても音が出やすくなります
さらにはペットの鳴き声、電源を確保するためのアイドリングや発電機。
深夜、早朝など時間帯によっては、その音がトラブルのもとになったりしますので周りへの配慮、心配りをして楽しい時間を過ごしましょう。
ゴミの投棄
バンライフをしていたときに、やはり大変だったのはゴミの処理です。
高速道路や有料道路のSA、PA、道の駅にゴミを持ち込んで捨てるのは不法投棄になります。
みんな捨てているからいいだろう?という認識ではなく、1人1人が守ることで道の駅やサービスエリアの環境をよくしていきましょう!
私が実際にゴミを捨てていたのは、
- ゴミが捨てれるキャンプ場
- シェアハウス、ゲストハウス
- ガソリンスタンド
- クリーンセンター(有料)
それでも捨てることができない場合は、旅先で出会った人に有料で捨てていただいたりしていました。
それぐらい、車中泊やバンライフをするためにはルールを守ることを意識して行なっていました。
水回りの配慮
水回りの処理もキャンピングカーユーザーを中心にかなり問題になっているケースがあります。
以下が、キャンピングカーなどで排出される汚水になります。
- グレイウィーター:中水と呼ばれ、飲料水の上水と、汚水などの下水の間となる、台所や洗濯などの排水
- ブラックウィーター:し尿などの下水
これらを道の駅のトイレなどに捨てる行為はNGとなります。
下記は実際に「水道局」に電話取材をし回答をもとに廃棄場所として以下の3つを回答いただいたものです。
ダンプステーション
まず1つ目の廃棄場所として「ダンプステーション」が挙げられます。
ダンプステーションとは、キャンプ場や道の駅などで設置されている、排水を有料で処理してくれるサ場所のことです。
とはいえ、まだまだ設置が少なく、キャンピングカーユーザーからすると、まったく足りておらず、しっかりとマナーを守る人はキャンプ場など捨てれる場所で適切に処理しておられます。
汚水枡
次に「汚水枡」。
マンションなどの敷地内の汚水を、公共下水道本管へ流入するために設けられる桝。
許可をもらうことで、住宅敷地内にある小さなマンホールからキャンピングカーだとホースで接続して汚水を流すことができます。
自宅のトイレ
ほとんどのキャンピングカーユーザーは、この自宅での処理が基本だと思います。
とはいえ、長期で旅をしている人にとっては、わざわざ自宅に帰ることができないわけで、こちらも現実的には難しいです。
まとめ
近年では、多くの人が各自のスタイルでバンライフや車中泊旅を楽しむようになりました。
そして、マナーを知らない人、マナーを守らない人が多くなっているのも事実。
だからこそ、1人1人がルールを守り、マナーを意識することがこれまで以上に大切になります。
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